会長挨拶

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第5事業年度を迎えて

 日頃より会員の皆様には、大変お世話になっております。昨年度は、第40回日本公認会計士大会が千葉の幕張で行われました。千葉会の歴史に刻まれる大イベントであったことは間違いありません。一方で昨年の台風15号そして19号は大きな爪痕と教訓を残しました。それから、まだまだ収束が見えてこないコロナ禍です。特にコロナ禍は我々の想像をいとも簡単に打ち砕くような破壊力を持っておりました。

 我々の専門分野は、直接感染拡大の防止に役立てる領域ではありませんが、今後経済・金融等の間接面で貢献できると信じます。専門家集団としての矜持が今日ほど試されている時代はないと感じずにはいられません。

会長 庄司 基晴

会長 庄司 基晴

 公認会計士を取巻く内外の環境もこの30年の間に様変わりで、当然我々地域会に期待される役割も明らかに変容しております。いずれにせよ地域会の役割の重要性がますます増してきていることは間違いなく、会長としても気が引き締まる思いです。

 会員の構成割合の特徴を見ても、従来からの定番であった税務やコンサル業務に加え最近は組織内会計士、社外役員さらには社会貢献を目指すNGO等で頑張られる会員も増えてきております。実際監査以外の業務を中心にしている会員構成割合は既に50%を超え、女性会計士の占める割合も年々上昇傾向にあります。特に我が千葉会の場合その傾向は顕著であります。もう一つ注目しているのが、東京の大手または準大手の監査法人に勤務されていらっしゃったいわゆる監査法人OBの方々も、千葉はかなり多いと思われます。

 社会全体の多様化の積極的受け入れや持続可能な発展への貢献を目指ざし、協会本部・地域会一丸となって、いわゆるSDGs達成に向けスタートしたところですが、千葉会の皆様の叡知を必要としております。既に一線を退いたと思われているOBの方々にも、是非とも我々の企画に参画していただくことを希望する次第です

 新体制のもとでいよいよ本格化しようとしていた矢先での今回のコロナ禍、いずれ収束すると思われますが、地域会としての活動もほとんどが休止を余儀なくされ、会議もWEBです。願わくば、今回のコロナ禍をただ受け身的に見るのではなく、柔軟かつ活力を帯びた地域社会創設の一助となってくれるノウハウの構築に活かしたいものです。

 地域会活動の場合、ほとんどの活動の趣旨(ねらい)ができるだけ大勢の会員が一堂に会することによる出会い・交流の促進でした。実際そこに大きな意義があったことは間違いないでしょうし、今後もこの図式は変わらないと思います。しかし今回のコロナ禍は、無慈悲にも我々が一番依拠してきたこの方法を大きなリスクにしてしまいました。しかしそのような中でも、コロナの実態も少しずつ分かってきました。当面は現実的な対応として、会場集合人数を今までの定員の1/3程度にしぼり、同時にWEBからでも参加してもらう方法(いわゆる併用型)などを行っております。もちろん集合される方々に対しての感染防止策は万全を期するつもりです。また今回の教訓をコロナ後においても生かしていければとも考えております。今までも人気のある研修は定員オーバーの申し込みがあった場合、お断りしていたのが実態でしたが、今後はWEBから参加していただく方法もありかなとも考えております。コロナに倍返しです。

 私自身本部の役員会や地域会長会議にも出席させてもらっておりますが、ようやく本部と地域会の役割の棲み分けが見えてきたような気がします。やはり地域会の一番の役割は、会員同士または会員と地元の方々との直接的な交流の促進に尽きると確信しました。WEB等の通信はあくまでもそれらの手段に過ぎません。具体的にはそれが集合研修を通じてかもしれませんし、福利厚生活動を通じてかもしれませんが。

 ここで私が会長就任にあたって掲げさせてもらいました目標等に関しても反省の意味も含め今後の目標としても確認させてください。

協会本部と皆様を繋ぐ仲介役
これに関しては、事務局や担当役員等とも協議して、より効果的な運営を目指したいと思います。全国を鳥瞰的に把握できる立場にいる本部だからこそ見えてくる部分と、逆に地域でなければ把握しにくい部分があるかと思います。また今後は、地域会同士の交流(いわゆる水平的交流)も非常に重要と感じており、是非とも実践してまいりたいと考えております。
会員へのサービスの充実
これまで地域会が安心して依拠してきた手法が、皆が一堂に会する集合研修会や福利厚生活動等でしたが、これらが今回のコロナ禍で止まってしまっております。Withコロナというキャッチフレーズが出てきておりますが、よりコロナリスクを許容の範囲内に抑えながら、効果的に達成できるよう努力してまいりたいと考えております。
地域貢献
第5事業年度より千葉県土地改良区検査立会業務制度が本格化しますが、まだまださらなる協力者を募っております。是非とも多くの会員の皆様に加わって頂きたいたいと考えております。また千葉県内には多くの事業者が存在しますが、その中には株式公開を目指されたり、事業の再編や再生を必要とする企業も多数存在すると推察されます。千葉会としても本部と連携しながらIPO促進支援を図って参りたいと思います。今後協力者を募る予定です。IPO支援業務に精通した方々はもちろんですが、関心を持たれている会員も是非集まってください。既に実施されている中小企業支援にも今後さらに支援体制を強化していく所存です。また地元自治体等から多くの協力依頼が来ております、皆様のご協力を期待しております。
積極的なステークホルダーとの対話
特に各高校や大学での制度説明会やハロー!会計さらには新聞媒体等を通じた広報活動に努力して参いりたいと考えております。また大学等への講師派遣もできたらと考えております。

 以上ですが、今後も本来の地域会の理念や目標を忘れることなく、まだ収まる気配もないコロナ禍によるリスクを過大評価だったと評されることも恐れずに冷静に対応して参りたいと考えております。感染は自分だけでなく無意識のうちに関係ない人たちにも感染させてしまうリスクがあり自己責任だけでは済まされないと考えるからです。
 我々の本来の業務である監査業務で培われてきた冷静な判断能力が、今後ますます必要とされていると感じざるを得ません。
 皆さん是非とも一緒に手を携えて、この難局に立ち向かっていこうではありませんか。

2020年9月
日本公認会計士協会千葉会
会長 庄司 基晴

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